タミフルや点鼻薬は添付文書をよく読んで使用

インフルエンザはワクチンで予防できますが、感染してしまったら有効な薬は多くはありません。タミフルはウイルスの増殖を抑え、治療を早める薬として日本でも承認されています。同様の抗ウイルス薬には、吸入するタイプの点鼻薬もありますが、小さな子どもなどには使いにくいのが難点です。タミフルは飲み薬なので、誰にでも使用しやすいというメリットがあります。
タミフルはA型とB型のインフルエンザウイルスに有効ですが、C型には効き目がありません。またA型の中にも耐性を持つウイルスがあって、あまり効果がない場合もあります。またインフルエンザの症状が現れたら、2日以内に服用することが大切です。時間が経過するほど、効き目が薄くなるとされています。
タミフルに関しては、服用後の異常行動が一時期大きな話題になりました。中学生が転落死するという事故が起こり、危険な薬と考えられていた時期もあります。現在では因果関係はないという説もあって、必ずしも結論は出ていません。しかし添付文書には、異常行動の恐れがあると記載されています。そのため一部のハイリスクな患者を除き、10歳以上の未成年者に対しては、タミフルを用いることはできません。また使用の際は少なくとも2日間、患者を一人にしないこととされています。
妊産婦は原則としてタミフルの使用を避けます。高齢者には特に重大な副作用は認められていませんが、他の持病がある方は医師の判断で慎重に服用する必要があります。なおタミフルは基本的に5日間続けて飲みます。症状が改善したからといって、途中で服用をやめると耐性ウイルスが発生する恐れがあるため、用法と用量はきっちり守らなければなりません。